いびきの種類や睡眠時無呼吸症候群の危険性

スリープスプリント治療は、いびきや睡眠時無呼吸症候群のための治療です。
これは歯科医による治療となり、簡単に言うと、スリープスプリントという器具を用いて睡眠中の気道を確保し呼吸しやすくするというものです。
マウスピースと呼ばれることもあるこのスリープスプリントを就寝時に着用することで、睡眠中に下顎を本来の位置から数ミリ前方で固定した状態に保ちます。これは仰向けに横たわった場合、下顎が前方に数ミリ持ち上がった状態です。そうすることにより気道が塞がれずに呼吸がしやすくなって、いびきもかきにくくなるという仕組みです。
この治療は、睡眠時無呼吸症候群の比較的軽度な方のみに対応するもので、重症の場合は他の治療方法となります。また、歯の本数が少ない人や、顎関節症をはじめ顎関節が弱かったり問題がある場合、そして鼻炎など鼻が詰まりやすい人も向いていない治療法となります。神経質で寝つきが悪かったりする人も向いていません。
スリープスプリント治療は、睡眠中に着用しておくだけという負担の少ない治療法ですし、医師による睡眠時無呼吸症候群の診断があれば保険も適用されます。そしてスリープスプリントの作成には2~3回の通院を要するのみで、器具自体がプラスチック製で、基本的なケアで10年は持つとのことです。
この治療による効果を期待できるのは、使い始めてから約一週間くらいからだと言われており、始めからすぐにいびきが止まるわけではなく、慣れる期間が必要です。